昨今、注目が集まるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)。
2012年秋にアーティスト・イン・レジデンスの世界大会が東京で開催されます!
世界のAIRの国際的なネットワーク機関であるRes Artis(レズ・アルティス)は、1993年に設立されて以来、2年ごとに世界各地で世界大会を開催しています。
14年ぶりのアジアでの開催となる2012東京大会では、近年ますます活発で重要な活動拠点となってきているアジアをフォーカスします。アーティストが制作し、対話を行う場アーティスト・イン・レジデンスは、近年、アートセンターでの活動の中核となるなど、美術館やビエンナーレ、大学などと連携して活動が行われたり、都市の海外発信、国際交流としても、ますます意義ある活動となってきています。
このまたとない機会に、世界の潮流を感じていただき、未来のアーティスト・イン・レジデンスの可能性を考えていきたいと思います。ぜひご参加ください!
私たちは、今、この生きる世界をもう一度見直さなくてはならないところに立っています。911以降の世界、中近東における大きな変革そして311。私たちは21世紀を迎え、20世紀の近代化の延長線による環境危機や経済システムの崩壊、西洋と東洋の衝突など様々な課題に直面しています。その課題とアートが無縁であるわけではありません。人間の条件を問い直すことができるアートにこそ、次の扉を開き、新たな地平を垣間見ることができるのではないでしょうか? 私たちは、今回、そのような根源的な問いに世界中で取り組む人々と一緒に話あって行きたいと考えています。また、今後ますます重要となってくる協働の在り方と取り組みにも焦点を当てたいと考えています。
本大会は久しぶりのアジア開催です。新しい流れを生み出しているアジアと中近東の機関の在り方と、今後どのような協働とネットワークの課題があるかについても検討してゆきたいと思います。
アーティスト・イン・レジデンスのような、アーティストが制作し、対話を行う場こそが、より重要な場となってくるでしょう。今大会がそのような新たな地平を切り開く一つのきっかけとなればと思います。多様な価値観と社会によって構成されるアジア。そこに生まれる共同性は、これまでの単一の価値観による同一性を意味する共同ではなく、差異を価値と認め合う共同性ではないかと思います。一つ一つが独立した存在でありながら、連携することによって一つの星座としてなるような文化の星座を目指して。
会 期 | :2012年10月26日(金)~28日(日) (25日(木)レジストレーション、29日(月)~30日(火)エクスカーション) |
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メイン会場 | :国連大学ウ・タント国際会議場、東京ウィメンズプラザ |
主 催 | :文化庁、東京都、レズ・アルティス総会2012東京大会日本実行委員会、レズ・アルティス財団 |
共 催 | :国連大学 |